5月25日(日)に参加したおさんぽ自然観察会(市教育委員会と北網圏北見文化センター主催、野付牛公園で開催)のおさらいレポートです。
まだ記憶の新しい次の日に再び野付牛公園に赴き、撮影しながら復習をしました。天候は当日とほとんど同じで小雨でした。



北網圏文化センター入口付近の花壇一面に生えているのはヒメスイバ。別名スッカンコ。スッカンコって響き、なんだかユニークでかわいいですね。

ヤチダモは野球のバットの材料としてよく知られている木です。このヤチダモの木は色の濃い線がすっと縦に入っています。これは凍裂で裂けたところをヤチダモが自らの力で再生した痕なのだそうです。


カラマツの根元に咲いていた1センチほどの小さい薄紫色の花。カキドオシのカキは垣根のことで垣根を超えてくるほどツルが伸びるということらしいです。


講師の先生が足元注意して歩くとスミレの花がありますと教えてくれました。じっと足元に視線を集中しているとかわいいスミレを見つけました。
ヤブカンゾウは一か所に集まって生えていて迫力がありました。後に植物図鑑で調べると7~8月にオレンジ色の花が咲くそうです。また夏に散策する楽しみが増えました。

ズミは白い花が満開できれいでした。よく注意して見てみると切れ目の入った形の葉が混じっています。

ボケの枝にはエゾシロチョウの幼虫と黄色い卵のような集合体。この黄色いものはエゾシロチョウの幼虫に寄生していたアオムシコマユバチ(幼虫)がエゾシロチョウの体内から出た(想像すると恐ろしい)後に作った繭。


北見生まれの俳人である北光星(きたこうせい)さんの功績をたたえる石碑です。大きな石には『凍裂の樹が凍裂の叫び聴く』と刻まれています。


池の周りのハルニレとカシワの巨木。ハルニレの樹の前で講師の先生がずっと昔からここで生きている木なのでたまには話しかけてやってくださいと言いました。私は先生の言葉を聞いて人にとっての木の存在が道具の材料や燃料、食料だけでなく心の拠りどころにも関わっていると感じました。

締めくくりに北見市市民憲章のその一、『自然を愛し、清潔で美しいまちにしましょう。』を心に刻んでおさんぽ自然観察会は終了しました。カラスさんたち、市民憲章を知ってか知らずか看板の上に止まりました。
学芸員さんや講師の先生、参加者の皆さんのお話を聞きながらの散歩はとても楽しかったです。野付牛公園がますます好きになりました。